【質問④】「国立戒壇を建立すればそこに安置する本門戒壇の大御本尊を国家の手に委ねてしまう」

これも、いろいろな方のブログによく登場する内容の

「国立戒壇を建立すればそこに安置する本門戒壇の大御本尊を国家の手に委ねてしまう」

について

「近現代における戒壇問題の経緯と真義」の

日顕上人の御指導を確認していこうと思います

※文書が長くなりすぎるので要点をまとめて書いてあります

〇明治憲法は天皇主権ですから天皇がその気になれば

制度の上から「国立戒壇」はできる可能性が充分にある

(23p)

確かに天皇主権の時代に「国立戒壇」が造られていたら

本門戒壇の大御本尊様は国家の手に委ねられて
非常に危険なのが分かります

〇現在は主権在民だから

国民が総意において御遺命の戒壇を建立する事になる

(107p)

つまり現代は主権在民だから

御遺命の戒壇は国民の総意で建立する事になる

国民の総意だから国会議員も地方議会の方達も
国民の総意の要望があるならば

御遺命の戒壇建立に協力してくれるという
時代様相になっているとの事です

(でないと御遺命の戒壇は建立できないはず)

そうなると、御遺命の戒壇が建立された時

本門戒壇の大御本尊様の重大さは理解されているハズ

その時に、御遺命の戒壇は国が建立はするけど

本門戒壇の大御本尊様を素人の方が管理できるハズがないし

そんな事、多くの国民が了承しないと思われます

普通に考えて御遺命の戒壇建立の時は

宗門が代表して管理することになると思います

以上

本書では天皇主権の御遺命の戒壇建立では

確かに危険なのは分かりますが

あくまで日顕上人が指導されているのは

国民の総意で建立する御遺命の戒壇建立であります

例えば現在

絶滅種の保護・保存を目的とした

「国立動物園」の要望が高まってきましたが

もし「国立動物園」が設立した場合

実際の実務に当たるのは、国会議員ではなく

動物の知識を持った方達が動物たちの保護にあたるはずです

「国立美術館」も国会議員が建物を管理している訳ではなく

美術品の管理・保存の知識を持った人たちが管理しています

ましてや、国民の総意でもって建立される御遺命の戒壇に

国会議員は反対というのはないはずです

御遺命の戒壇とは国会議員・国民

誰しもが御遺命の戒壇建立希望の機運の時代であるはず

その時は、戒壇の御本尊様は宗門が管理・お守りするのが

自然ではないでしょうか?

もって

「国立戒壇を建立すればそこに安置する本門戒壇の大御本尊を国家の手に委ねてしまう」

という解釈は間違っているのではないでしょうか?

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